苦痛の少ない内視鏡検査
内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃腸のがんの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、2分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、「胃内視鏡検査(鼻や口から入れる胃カメラ)」「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)」があります。
当院の内視鏡検査はオリンパス社製の電子スコープを使用し、ハイビジョンデジタルで観察を行っております。
さらにNBI観察という特殊観察も併用しております。
NBI観察とは、物体に特定の光を照射して、その光の吸収の程度を利用して、その物体、病変を見やすくするシステムです。
NBI観察により、数ミリ程度の非常に小さな胃がん、食道がん、大腸がんなどが発見可能です。
さらには耳鼻科領域の咽頭がん、喉頭がんなども早期発見が可能となております。
胃内視鏡検査(胃カメラ)について
胃カメラは鼻からも口からでも出来ます。胃カメラで辛い経験のある方は静脈麻酔で苦痛の少ない検査が受けられます。
胃カメラ症例
胃潰瘍瘢痕像、NBIにて悪性所見の有無精査
検査のための注意点
※ 検査が出来ない場合がありますので、必ず守って下さい。
- 食事:検査の前日の夕食は、夜9時までに済ませて下さい。夜9時以降は、検査が終了するまで何も食べないで下さい。
- 飲水:検査前日の就寝前までは、水・お茶は飲んでも構いません。検査当日の朝、起床したら、検査が終了するまで何も飲まないで下さい。(うがい・歯磨きは可)
- 薬:朝の薬・サプリメント等は飲まないで下さい。
検査後
- ロからの検査の場合(静脈麻酔を使用するとき)は、検査終了後、1時間程度、鼻からの検査の場合は、15分程度、リラックスルームで休んで頂いた後に診察となります。 ※ 静脈麻酔を使用したときは、危険ですので、検査後の自動車の運転は控えてください。
- 飲水・飲食は、検査終了後1時間位で可能ですが、まずは、一口ぬるま湯を飲んで、むせないことと気分が悪くならない事を確認して下さい。むせたり気分が悪くなるようでしたら、 もう30 分経ってから、再度試して下さい。